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第29回天句会 平成18年9月14日(木) 「てんとうむし」にて

作者 俳句 ポイント
減滅渡 カニ喰えば月の砂漠で西の旅 1p
さん太 惑星が消えて変わらぬ月星夜 2p
三代 痩せもせず仕事の山に鰯雲 8p
南朝 文庫本彼岸西日のさす出窓 5p
呈茶 変わらない日々の流れに虫の声 3p
ヽ助 酒ついでそのままであり秋の夜 13p
やん泥 落葉の茜に負けじと彼岸花 3p
初音 母の背に時間がないよと書いてある 4p
紫蝶 夏の雲磨きし車に老夫婦 0p
和音 枝豆に挑むがごとく塩を振る 4p

会場のドアを開けると、なつかしい会長のお顔が。
「会長お久しぶりです」
「・・・しーーん・・・・・・・」
会長を囲んでお馴染みの顔ぶれがズラリ並んでいるけど・・静かだ。みんな久々の句会で緊張しているのか!!
「あの・・・なんか静かですね」
「ああ、虚生さんいないからねー」

なーーんだそーいうことか(^_^;)
今月は身内にご不幸があった虚生さんと海外旅行中の東京組が句会に参加しないのだ。
ということで、4ヶ月のブランクを明けて再開した句会はとてもおごそかな雰囲気の元に進められました。

会長の句がダントツでしたね。なんとなくこの句は会長のかなーーーってみんな感じたみたいです。
会長が大好きなお酒を注いだままにして、ふと気付くとあぁもう秋だなぁと季節の移り変わりを感じるという句です。詠み手のその時の思いが伝わってきます。重みを感じます。(しかし私がこうやって文字にすると軽いなぁ)

私も似たような内容の句を提出しましたが、「変わらない日々」という言葉が漠然としすぎてダメなんだって。「きれいな言葉に流れるよね」とコピーライターの和音さんのご指摘もいただいた。
自分の弱点の傾向をやはり4ヶ月の間に忘れてしまっていたようです。来月は頑張るゾ!

私がポイントを入れた南朝さんの「文庫本」
名詞を並べて情景が目に浮かぶことから絶対に作者は南朝さんだろうと思っていました。なんとなく「文庫本」という響きがポイントを得たようです。
「彼岸」は春の季語ですが、「西日」という言葉が秋を連想させるので秋の句となるでしょうと会長のお言葉でした。

8ポイント稼いだ三代さんの句は「仕事の山」=「デスクワーク」だとみんなが思っていたようで、まさか床屋さんの句だとは思わなかったと驚きました。
「なんだ三代さんなの」って言ったのは初音さん(^_^;)
ポイントを入れたのは普段からデスクワークに追われている紫蝶さん、初音さん、南朝さんでした(^.^)
「仕事の山」と「鰯雲」という違う意味の言葉を並べて様子を表すのは良い句ですと会長さんからもお褒めの言葉を頂戴いたしました。

紫蝶さんの句も同じ二物対照という意味ではとても良い句だそうです。

体調を崩してお店の仕事を休んでいるご主人の変わりに厨房でも頑張っている和音さん。「お湯からあげた枝豆にはかなりの量のお塩が必要なのよ」とおいしい枝豆のゆで方を教わってしまった。「挑むがごとく」っていう言葉に枝豆と格闘している和音さんが目に浮かびますね。和音さんの言葉の使い方には毎回恐れ入ります。

初音さんの「母の背に時間がないよ」というのは高齢のお母様の後姿を見て詠んだ句だそうです。ヘルさんと私は「子育てしているお母さんが『忙しい!』ってイライラしている句かと思っていました。ふたりともAB型で深読みできない性格にちょっと恥!!
「私は初音さんの説明のとおりの句だとわかりましたよ」と和音さん。
さすが深読み&冷静な和音さんだ。

ヘルさんの句は先日お亡くなりになったおじい様がいまわの際に「カニが食べたい」と言い、突然「月の砂漠」を歌ったのだそうです。「西の旅」って極楽浄土を表す言葉なんですね。(私よくわからず、この歳でへぇえーーと感心する)
ヘルさんとしてはそのまんまを句にしたのですが、深読みした和音さんからポイントをもらっていました。

作者 川柳 ポイント
ポスト 野菜室ちょい悪萌やし匂う母 9p
やん泥 ユウちゃんの赤いハンカチ今は青 1p
みるく 暑くてもガードルはずせずゴミ出しに 5p
減滅渡 白馬より青好ましや甲子園 0p
三代 誕生を壇上で言うおせっかい 6p
呈茶 何もかも丸く治めた男の子 7p
さん太 妻乗れば絶叫マシーンか体重計 3p
南朝 押して嗅ぎ食べ頃過ぎてまだ切らず 7p
再投球青いハンカチ勝つ勇気 3p
和音 降格の異も唱えずに冥王星 3p

おめでとーーう!!ポスト君の作品が一番です。
親王誕生のビッグニュースと佑ちゃん旋風をも抜いてしまった「ちょい悪萌やし」
「ちょい悪オヤジ」のダジャレが人目を引いてポイント稼ぎました。
「匂う」って動詞は普通は「嗅ぐ」なんだけど、でも最近ではみんな「におう」って動詞として使うよねーーと言葉の進化論でちょっと盛り上がる。そう言われれば、「ねーねーこれにおってみて」ってみんな言ってますよね。

「しまった!久々の句会だったのでポストの作品を意識するの忘れてた」と突然思い出した南朝さんは、やはり今月もポスト君の作品に◎をつけていました。

独身のさん太さんの川柳にはウソがある
さん太さん本人の解説によれば、体重計に乗った時に目盛りが増えていたときの女性の様子なんだそうですが、「女性は増えているときは、あまりのショックで言葉は出ないものなんだよ。」「静かにしている奥さんの後ろから『どう?』なんて聞こうものならものすごいコワイ顔でジロって睨まれるんだから」と詳細を解説してくれたのは愛妻家?の南朝さんでした。
そう言われれば女性が体重計に乗って絶叫するのは体重が減っているときですね。「うぎゃーー!!500グラム減ってるーーー」グラム単位で絶叫度が変わるものです。

みるくさんの「ガードルつけてゴミ出しに行く女性」の虚栄心もよくわかりますが、「みるくちゃんはガードルなんてつけないよね」とみんなから言われて「ウン」と元気よく返事をしてました。

佑ちゃんネタ多かったけど、多くてウンザリされてしまい、点が集まりませんでした。

当日会場にいなかった攻君の句の解説のときに、「再投球」っていうのは間違いだよね。本当は「再試合だったもんね」という野球好きなヘルさんが細かい指摘をすると「これは斉藤君と再投球がかかっているのよ」と初音さんが小さい子に言い聞かせるように言いました。「そんなことは誰でもわかっとるわい!」とヘルさんのマジギレツッコミが。初音さんの天然ボケ・・・ス・テ・キ!

作者 地口(だじゃれ) ポイント
和音 ホタル借りとる庭 4p
三代 早実完売 1p
呈茶 浩仁心労殿下 4p
減滅渡 談志ご出産 3p
さん太 ♪ブルーレット、小椋佳 15p
やん泥 奢るサンマ御膳 3p
南朝 佑ちゃんスピークイングリッシュ 6p
初音 死にそうな令嬢 3p
内閣いっぱいストライキ 0p
紫蝶 殿下の宝刀 0p
みるく ポスト肥えずに 5p
さん太さん、ダントツ〜!
毎回思うけど、時事ネタと全く関係ないダジャレをいつ、何をきっかけに思いつくんだろう?みんなと違う次元で作られている感じがするんだけど。

初音さんのは「深窓(しんそう)の令嬢」のもじりですが、ポスト君にはわからなかったようです。外に出る必要もなく、家の中で暮らしているお金持ちのお嬢様のことなんだよ。と説明しましたが、説明しながら、そりゃ今時そんな女の子いないから理解できないだろうなーーとみんなでため息をつく。そうですねーー完全に死語ですね。

毎回得点をかっさらっていく東京組の作品がなかったので、今回点数が分散された感じですよね。1点でも入ると次回への励みになるので、久方ぶりの句会の幕開けとしては良かったかも。
あ、馬笑さん・のヽ字さん怒らないでね。いなくてよかったっていう意味じゃないですよ。
来月はみんな揃ってできるといいですね。

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