第31回天句会　平成１8年11月19日（木）　「まつや」にて

今月は欠席者が多くてさみしい句会となりました。
紫蝶さん、南朝さん、さん太さん、ポスト君、攻君、みるくちゃんが欠席でした。
でも、虚生さんとヘルさんがいたからにぎやかではありました。（３人分くらいしゃべるからね）

今回はポイントをいただいた私の句と和音さんの句以外は会長からけなされました。
不肖・呈茶の句は女性らしさが出ていてよろしいと会長から◎をいただきました。（嬉しい〜！）
和音さんは「指先で記憶となりし」という表現がほめられました。
蜜柑て「指でむく」という動作がつき物の果物で、確かに指先の感触は唯一記憶に残る果物ですねーー。と会長に言われて一同納得でした。

さてさて「けなされ大賞」言っちゃいましょうか(^_^;)

さん太さんと馬笑さん
さん太さんの句は説明っぽくて内容がない（会長が言ったんだからね）
落ち鮎が跳ねた様子をただ詠んでいるだけで、そこに感情がないってことなんだそうです。
馬笑さんは「繊月（せんげつ）＝三日月」という難しい言葉を使ったことが会長の気に触り、その後のやや不可解な表現も気に入らないと激怒。
細い三日月は気味が悪いという意味なのかなぁと解釈していますが、先日細い三日月を見て「なんて美しいのかしら」と感動した私は・・・変なのかしら？
激怒が続いて普段よりも気の大きくなられた会長の舌は一気に滑る。
「三代さんの《昔や今や》なんて言い方はないよ」「新酒酔いを酌むに変えたらよかったね」
「初音さんは古き器（うつわをきと読ませる）のが良くないし、《新酒〜蔵の朝》の流れが当たり前すぎ。」
「紫蝶さんは横須賀の行った時に作った句というのはわかるけど、キティホークの様子と秋満るは合わない」
「やん泥さんの《呼ぶがごとき》が気に入らない」（初霜とモズは季重なり）
「虚生さんの夜食どきの《どき》はいらない」
「のヽ字さんの句は歌謡曲っぽい」
以上、会長の愚痴じゃない句評（苦評？）でした（アーー疲れた）

さてみんなが気になった南朝さんの桂枝雀の句ですが、句会の終わる頃に医師会の会合が終えた南朝さんが会場に駆けつけましたので直撃インタビューすると
「枝雀さんの晩年の落語はかなり哲学的な表現で笑いを取ろうとしていて、精神的に追い詰められているような落語だったらしいから」ということでした。
十三夜とは関連ないそうですが、ふとそんなことを思い出した南朝さんだったみたいですね。

川柳はちょっと地味目な感じに仕上がってますね。笑える作品がなくて点も分かれました。
南朝さんの老眼鏡は「めがねをはめた自分を認めたくない」と、「めがねをはめてはっきり見える景色をみたくない」というのと両方の意味が取れます。
えっと、南朝さん・・・どっちだったけ？
どっちとも取れる名作ということですよね(^_^;)
色づかぬ床屋夫婦は当然三代さんのことを言っているのですが、「俺たちだってね、時には色づくんだよ！」と激怒する三代さんに一同うつむく。
想像できましぇーーん！！（いや、したくない）
「尿漏れはパンパースじゃなくてアテントだからね」と細かい指摘を受けた虚生さんですが、パンパースの方がかわいいよね。
私の「愛に息巻く」は「いま、会いにいきます」にかけてあります。0点だったから一応説明しておきます。

作者	地口（だじゃれ）	ポイント
和音	四十にしてマドラス	9ｐ
やん泥	教育的獅童	0ｐ
馬笑	尿にタンパクな人	17ｐ
南朝	新庄噺	1ｐ
さん太	核　地下庫	0ｐ
三代	父親たちの正常位	0ｐ
会長	寄らばギルド	1ｐ
減滅渡	獅童ろもどろ	1ｐ
初音	根性梨	0ｐ
呈茶	よそうかい、ソフトバンク	3ｐ
紫蝶	ハイカイの宗匠	1ｐ
虚生	チギリトール・ガム	0ｐ
のヽ字	年寄りのニアミス	7ｐ

馬笑さんの「尿にタンパクな人」が圧勝でした。
「毛もなくフケもなく」以来の快挙ですね。どちらも笑えないシャレだけどおもしろい。
映画のタイトル「父親たちの星条旗」のだじゃれを考えた三代さん、下ネタご法度の天狗連ではみんなから白い目で見られてました。

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