第39回天句会 平成19年11月8日(木) 「VERT」にて

作者 俳句 ポイント
虚生 それぞれの思い切り裂く稲光 2p
紫蝶 連獅子の風の立ちたる演舞場 2p
ヽ助 湯豆腐や恋の話と死ぬ話 15p
三代 衣食足る留守番の夜酒旨し 0p
のヽ字 境内に飛び六法んほ菊香る 5p
さん太 紅衣着替えまだかと山が問い 0p
減滅渡 一人ぼちホットコーヒー濡れ落ち葉 3p
南朝 黒楽と戻り鰹と辛口と 3p
初音 永田町ニュースの裏に野分立つ 0p
呈茶 銀幕に迷い込んだか秋の暮れ 0p
やん泥 涙する遠来の友夜長し 0p
和音 草むらにボール残して秋暮れる  19p
馬笑 熟柿落つ豆腐売りとの立ち話 2p
句会が終わって一ヶ月も経つと、当然記憶も曖昧です。

このフレーズをシリーズ化しよう・・・
くだらんこと言っとらんでとっとと書きます!

和音さんがトップです。男子の幼少の光景をありありと思い出させる句なんですね。男性票を一挙に集めました。会長からは「暮れる秋」がいいんじゃないかとアドバイスあり。和音さんもどっちにしようか迷ったそうです。
(詳しくは・・・・思い出せない、ゴメン)

二番目の会長の句に私は◎を入れました。「湯豆腐」と「恋の話」と「死ぬ話」なんとなくどれもいい感じ。「死ぬ話」ってここではイヤな話題ではないんですよね。湯豆腐つつきながら恋の話のついでに老後の話、そしてその後の話なんか・・・とりとめもなく語りたい・・・語れる相手がほしいですねぇ

けなされ大賞はやん泥さん「涙する」なんて言葉を俳句に使っちゃダメなんだって。「遠来の友もダメ」・・・ていうと「夜長し」という季語しか残らない(ーー;)
やん泥さんは句会に出席していないから毎回けなされるなぁ・・・。

三代さんの「衣食足る」は「酒旨し」とバッティングしてるから(どちらも満ち足りてる感じでしょ)だから「衣食足る」を他の言葉に代えるべしということでした。

作者 川柳 ポイント
紫蝶 福田内小沢外と物別れ 8p
三代 それ急げバーゲン会場当てはなし 0p
のヽ字 浮浪者に穴場教わり椎拾い 3p
丸つけた解凍ヨウシニセ銘菓 1p
さん太 入れ歯見て目玉も外せと孫が言い 24p
ポスト 人づてにシリース録画無駄になる 0p
減滅渡 伊勢名物偽装先付け巻き直し 0p
南朝 一本を炊き込み焼いて吸い物に 4p
呈茶 まき直し餡の代わりにミソがつき 4p
やん泥 お前もか偽の名物汚福餅 0p
和音 駅前で野放しになる帰国子女 7p
虚生 ご乱心にすがる家臣の見苦しさ 0p
馬笑 沢涸れて田に解散の種実る 0p

一目瞭然!さん太先生スゴイです。
会長からは「も」は使ってはいかんと言われましたが、この「も」はいいんじゃないかと私は思う。
なんか小さい子供の素朴でありながら残酷なコメント・・・スルドイんだよねぇ。子供の視点じゃなくてさん太さんの視点。

作者 地口(だじゃれ) ポイント
紫蝶 山井は気から 2p
三代 チギソー赤福め 0p
のヽ字 酒気即税金食う即税金 15p
接待説明のピンチ 13p
さん太 鶴は千年亀田観念 6p
ポスト 大連立せーへん 1p
減滅渡 へんば餅へんばと思った 0p
南朝 御偽装様でした 7p
初音 瓜が甘い! 0p
やん泥 万事給油 5p
和音 まぐれ刑事ずん胴派 3p
虚生 NOVA嘘疑 0p
馬笑 三平回ってワン 0p
のヽ字さん久しぶりに地口でトップになりましたね。
オモシロイ!オモシロイじゃんと思ってしまうのだが、句会当日にぱっと紙を渡され「さぁ○つけろ」と会長からせかされると、どんどん目移りしちゃって、なんとなくシンプルな作品に○つけちゃう私。

見返してみて面白い作品とかいつまでも覚えられる作品を作りたいものですねぇ。

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