第46回天句会 平成20年9月4日(木) 「てんとうむし」にて
作者 | 俳句 | ポイント |
紫蝶 | 大小の鮎のしぶきや笠網漁 | 0p |
三代 | 世界地図きな臭くなり西瓜食う | 1p |
和音 | 音読の新聞吸い飲み秋の蝉 | 7p |
ヽ助 | 名月やブラジル人のしゃがみ酒 | 13p |
南朝 | 子らの影明日は休診茄子を焼く | 7p |
減滅渡 | 乱れ髪枕鏡台雨後の月 | 1p |
のヽ字 | 鈍行の窓に置き去り青蜜柑 | 16p |
虚生 | 線香が燃え急いでる残暑かな | 9p |
馬笑 | 寂鮎や籠にあふるる反故芥 | 0p |
さん太 | 歯ブラシが主なくして秋が来る | 6p |
初音 | 夏の闇心に白い月を抱く | 3p |
呈茶 | 盂蘭盆会飛行機雲と鬼ごっこ | 1p |
まずは会長が過去の句会の日にちをぜーーーんぶ書き出してきてくださいました。
もしかして会長、ここ読んでます?(私は絶対に見ていないものと信じて好き放題書いたんですけど・・・冷や汗)
それは会長の日記に基づくものでした。
そのデータによりますと9月の句会は46回なんですと・・・。
そして東京ののヽ字姉さんもこの句会のページを元にエクセルで回数を数えてデータを送ってくださいました。
それに基づくと、9月は48回になっております。ううーーーーむ、不思議じゃ。誤差が生じていますぞ・・・。
ま、細かいことは気にせんとちゃっちゃといこうやーーー。(AB型なの、ごめんねーー)
のヽ字さんの句が高得点なんですけど、「青蜜柑」という単語には我々メンバーにはある思い出があります。
それは第2回目だったか・・・ポスト君が青蜜柑という言葉を使って句を作りみごと高得点をかっさらったのです。
我々は「リメンバー青蜜柑」と恐れおののきながら点を入れて作者が誰かわかるのをどきどきしながら待ちました。
でものヽ字さんだったとわかってみんなほっとしました。だってのヽ字姉さんは句会の「王道」なんですもの。
今月の会長の絶賛大賞は南朝さんの俳句でした。
風景がトントンと思い描かれるとてもよい句だそうです。
名詞を並べるというのは簡単そうで難しい。私はそれが全然できなくていつも動詞が入ってしまう。
最近絶不調です。・・・そりゃ締め切りぎりぎりに考えて提出してるんだからしょうがないよね。
あの虚生さんが最近調子がいいのが・・・気に入らないわ(読んでないよね、虚生さん)
作者 | 川柳 | ポイント |
和音 | アンチなら巨人軍よりエイジング | 6p |
うさぎ | アフガンはテロで日本じゃゲリラあり | 1p |
のヽ字 | 一生を大麻で棒に振る男 | 4p |
虚生 | 薬力士出ても親方役やめず | 10p |
みるく | 一晩でご機嫌直った姫の乱 | 0p |
減滅渡 | 放心のジャパン慢心創痍なり | 0p |
馬笑 | 温泉場サーチャージとは言い出せず | 4p |
三代 | 水害のテレビ画面は家の裏 | 2p |
ヽ助 | 雷神にひれ伏す指がコード抜く | 8p |
さん太 | 冷え切った家庭が防ぐ温暖化 | 7p |
呈茶 | これという出来事もなく夏終わる | 1p |
紫蝶 | アフガンへ怒るすべなし親心 | 7p |
南朝 | 親戚の友の近所がメダリスト | 14p |
攻 | バリアフリーみんなお入り家の川 |
なぜ攻君の作品がピンク色になっているのか・・・みなさんはもうおわかりですよね。
会長が載せるの忘れたんです。
9月は豪雨があったんですよね。と、作品を見て時事を思い出してます。
会長は雷に思わずコードを抜いたら使用中のパソコンのコードで大変な目にあったという実話だそうです。
作者 地口(だじゃれ) ポイント 三代 なんだアメリカとグルジアん 3p 減滅渡 新党脱却すれば姫また涼し 6p みるく 炎の売店 1p さん太 自重可朝 7p うさぎ テロリンピック 0p 南朝 どこの立川知らないけれど 1p 三代 もうしょっと我慢だからね 10p のヽ字 高齢でいいのだ 12p うさぎ 野口見る気? 3p 初音 エビとピラフ 2p 紫蝶 メタボを起こす 7p 馬笑 辞任党総裁 8p 虚生 投げ出し党腐 4p 和音 あん時ゃおしゃぶり 9p 攻 ボルトゆくところへついておいでよ
攻君「僕のゆくところへついておいでよ」よい作品だったのにね。残念でした(;_;)
えっと先月に引き続き、いつも句会ではメンバーから好き勝手に作品を解釈されて、その場にいないばっかりにボロカスにけなされている東京の馬笑さんが、私に涙ながらに(ウソ)訴えたメールをコピペして載せちゃいます。
「鮎をとったら籠にアクとかゴミが入ってたっていう意味ですよね。しょーもない作品だ」と声の大きいメンバーたちの批評をMDで聞いた馬笑さんの反論です。
寂鮎、つまり落ち鮎の季節になって、自然の営みにしたがって、鮎は1年の短い一生の最期に産卵のために河口に向かうわけです。「寂鮎や」とそこで切れ字で切っているのですから、中七と下五は、それとは別の世界の事を言っているのです。それをつなげるなよ!
「寂鮎」だけで、季節感=自然を代表してしまっているのですから、自然のことはもうこれ以上何をかいわんや、なのです。ですから、中七と下五では「人事」をぶつけているのです。ひとり、秋の夜長にむかうなかで、部屋でひとりで、ちまちまとものを書いている、うまくいかない、その忸怩たる思いと、自然と確実な営みとの見事な対比、せっかくの名作なのに
以上!馬笑さんの世界はあの人たちには理解できませんて。
では皆様、またすぐにお目にかかりましょう(^^)/~~~