第50回天句会 平成21年1月15日(木) 「まつや」にて

作者 俳句 ポイント
呈茶 朝寝してバタートースト女正月 7p
のヽ字 歓声を包む振袖冬ぼたん 7p
虚生 人遠し罅割れて座す鏡餅 3p
和音 普段着の母娘なれども初茶の湯 7p
馬笑 七草を摘みガザ空爆のニュース見る 2p
初音 初春や心残りは削除なり 6p
三代 正月や寺墓神社旨い酒 1p
減滅渡 初詣人込みよそゆきチュルス買ふ 0p
紫蝶 出初め式しんがりは良く腕を振り 14p
さん太 新年は人には言えぬ夢で明け 7p
南朝 御札絵馬無口な親子初天神 1p
ヽ助 十二月若者たちが立ち竦む 1p
天句連の句会も早50回を迎えました。
シャレで始めた会だったので、まさかこんなに長く続くとはみんな思ってもみなかったですよね。
記念すべき第50回の句会でしたが、スペシャルイベントはなく、ごく普通に進められていきました。
そうなのね、それは50回目のお誕生日を迎えたときみたいなものですね。。
「もう50かぁ・・・・特別どうってことないね」えっ?あたしのことじゃないわよーーー

今月の俳句の高得点者は紫蝶さんでしたね。
さすが御大!決める時にはキメますね。出初式の時の消防士さんたちの行進の様子です。
最後列の人はみんなに注目されますもんね。情景が浮かびますね。そういえばタカラヅカのラインダンスも一番端っこにいる人が案外目立つんですよね。

他は点がばらけて横並びですね。
さて、お待ちかね?第50回の「けなされ大賞」は・・・・馬笑さんの作品でした。
「けなす」というよりは「憤慨」でしたが、「七草」と「ガザ空爆」を二物対照のように扱うことは許されないことであるとおっしゃいました。パレスチナでは大変なことが起こっていて、それを正月明けに日本のニュースで見るということなのでしょうが、あまりにもかけ離れすぎているものを持ってきてはいかんのです!!、と会長は何度も何度も我々に熱く語りました。

馬笑さんは会長を熱くさせるために作った句ですと言っていたが・・・・どうか次回はもう少しお手柔らかに。
会長の血圧が心配です。

それからヘルさん、初詣・人込み・よそゆきは当たり前すぎます。名詞を並べればいいってもんじゃぁありません。

そして毎回名詞攻めで会長からは褒められている南朝さん、今回のは同じような名詞を並べすぎということでダメ出しされてました。もしかして初天神なのにうちの親子は「無口」だよってことが言いたかったのかもしれませんね。そうですね、南朝さんとこのおぼっちゃんなら「ねーねーとーちゃんあれ買っておくれよーーー」なんてねだったりしませんよね。

作者 川柳 ポイント
馬笑 猿に効くアメリカ人よ葱を食え 0p
のヽ字 継続は力となりて天句会 3p
虚生 韓詣で昔ヨン様今ウォン安様 6p
福袋早出支払い荷物も父 1p
紫蝶 炊き出しの列に加わる先住民 13p
初音 口曲がりまだ人成らず麻生節 6p
南朝 絵馬御札祈祷御守内申点 0p
減滅渡 もらっても小遣い増えるわけじゃない 4p
みるく キムタクに不景気わかるはずがない 3p
さん太 偽装かと樋口一葉たけくらべ 0p
三代 不況風どこ吹く風とほらを吹き 6p
うさぎ 大繁盛過疎を知らない派遣村 10p
和音 派遣切り明日は我が身と炊くおから 4p

わっ!すごい!!ここでも紫蝶さんが一番です。そしてなんとさん太さんと南朝さんがゼロです。うさぎちゃんが10ポイントという二桁台の高得点。こーいうのを「荒れる」っていうんですか?
炊き出しの列に加わる先住民とはホームレスの方たちのことです。なんだかしゃれにならなくてイヤになっちゃいますね。

攻君のは正月早々早起きして福袋を買わされるパパの様子ですが、荷物も父=荷物持ちとかかっているのだそうです。一応解説しておきますね。
作者 地口(だじゃれ) ポイント
借りをカウス 0p
馬笑 税額は敵だ! 8p
和音 「誤字のニュースです」 10p
呈茶 派遣の貧格 2p
のヽ字 馬鹿げても好きな人 7p
虚生 つまずき卒倒し 0p
南朝 実家に寄生虫 7p
減滅渡 定額急須拭きん! 0p
さん太 医者志望弁慶 4p
初音 韓国のヨナさん 0p
みるく 林家たいへーーん 0p
うさぎ 中田かわす 2p
紫蝶 麺単品 4p
三代 不況者名を名乗れ 11p

三代さんと和音さんが高得点!ここでも「荒れ」ましたね。「誤字のニュース」は5時のニュースのもじりですけど、麻生首相の読み間違えばかりがニュースになってるっていう意味も含まれています。さすが奥が深い!

初音さんの「韓国のヨナさん」は「かもめのジョナサン」が元なんだそうです・・・・かなり苦しい・・・。
そして虚生さん「つまづき卒倒し」・・・元は何だと思います?「妻夫木聡」なんですって『顔を洗って出直してぇーーー』


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