第56回天句会 平成21年11月12日(木) 「まつや」にて
作者 | 俳句 | ポイント |
減滅渡 | 初冬や猫と大根丸くなり | 3p |
さん太 | 月明かり見慣れぬ妻の顔がある | 4p |
南朝 | 母からの手渡しの石秋の海 | 1p |
和音 | 窓開けて猫とくしゃみの今朝の冬 | 3p |
馬笑 | 白飯に砂ひとつあり鰤起し | 4p |
攻 | 冬支度箪笥の肥やし三年目 | 0p |
初音 | 割れ石榴西日首すじフェルメール | 0p |
呈茶 | 秋の暮れ閉じては開く予定表 | 1p |
三代 | 鶏頭花揺れて燃え立つ道しるべ | 1p |
やん泥 | 山中の柿の実ひときわ目に眩し | 0p |
虚生 | 走る犬動かぬリフトやや寒し | 2p |
のヽ字 | ほどほどに生きているなり竹の春 | 4p |
紫蝶 | 立冬や見得切る花道玉の汗 | 0p |
ヽ助 | 侘助や生涯嘘を吐き通す | 13p |
会長(ヽ助)の句に票が集まりました。会長は「久しぶりに調子が良かった」と嬉しそう。
さて会長のみんなの作品に対する『つぶやき』を・・・披露します。
南朝さんの句は「大した句じゃない」(当然今回南朝さんは欠席だった)
馬笑さんには「鰤起し」=「冬の雷」は関東で使われる表現らしいのですが、そんな言葉を知っているなんてあざといヤツだ・・・とこれまた居ないことをよいことにブツブツ言ってました。
でも馬笑さんに◎つけていましたけどね。
やん泥さんは「ひときわ」なんて言葉を俳句に使っちゃダメ
ヘルさん、立冬と大根はどちらも冬の季語です。
紫蝶さん、立冬は冬、玉の汗は夏の季語です。
三代さんのは「演歌みたい」
最後にボソっとみんなのつぶやき
「最近さん太の俳句には妻とか子供が出てくるんだけど・・・あいつ隠れて結婚してないか?」
天狗連最後の独身男性なのですごく気になるところですが、多分これはさん太さんの確信的犯行で、さん太さんは忙しくて続けて句会を欠席しているので、皆の話題になりたいんですよね。
作者 | 川柳 | ポイント |
紫蝶 | 森繁の訃報に声色口をつき | 0p |
減滅渡 | 並んでも寄鍋を食う小市民 | 0p |
南朝 | 新閣僚質問席へ戻りたい | 5p |
初音 | 市橋でなくてよかった古橋で | 0p |
さん太 | 本まぐろサビをきかせるみゆき節 | 4p |
和音 | 整形で消せない過去の黒いシミ | 6p |
三代 | 整形は成功なのか失敗か | 0p |
攻 | 新型は役人試し薬足らず | 0p |
呈茶 | インフルも旧型専門40代 | 0p |
やん泥 | テーブルのイワシと猫の姿消え | 3p |
虚生 | 老衰で死ねる幸せ森繁久弥 | 0p |
のヽ字 | 整形で変えたその顔父親似 | 0p |
馬笑 | サギに会いカモの短命往生記 | 12p |
サギとカモで鴨長明方丈記とは、馬笑さんウマイです。
作者 地口(だじゃれ) ポイント 減滅渡 オラは信じちまっただぁ〜 3p 南朝 市橋苦汁 0p 和音 恋人が買ったズロース 3p 攻 寄席行きの服 7p 初音 ライオン寝るリッチ 0p 呈茶 負うた子に襲われる 5p さん太 失敗は性交の事 0p 三代 由良之助か、間違えたぞ 1p やん泥 白髪ァ染めて見せやしょう 14p 虚生 市橋をさらす 1p 馬笑 オノレ〜ニョ〜ヴォ〜 2p のヽ字 呈茶句で一杯 0p 紫蝶 せいこう功徳 0p
やん泥さんの一人勝ちですね。おめでとうございます。
和音さんはこのところずっと歌の題名シリーズで出品しています。
元は「恋人がサンタクロース」です。
個人的には「寄席行きの服」がお気に入りです。
よそ行きと寄席行きは一文字違うだけですごく違いますよね。
寄席行きの服ってなんかものすごくタラタラな服を想像しちゃって。。。
寄席に対する冒涜ですか?ごめんなさい。