第18回天句会 平成17年5月12日(木) 「ときわ」にて
作者 |
俳句 |
ポイント |
のゝ字 |
世の中に取り残されし昼寝覚め |
8p |
さん太 |
惨劇の線路脇にも花が咲き |
2p |
辰也 |
穏やかに眺める余所の鯉幟 |
7p |
ポスト |
異国の徒割れたガラスも踏み付ける |
4p |
紫蝶 |
窓際より外を眺むる席につき |
3p |
和音 |
春暑し一人素足の台所 |
7p |
南朝 |
明日からは仕事かつつじもうなだれて |
5p |
呈茶 |
母の日に母の手料理オムライス |
0p |
三代 |
山藤がここにいるぞと手を広げ |
5p |
ゝ助 |
行く春や三十路の母薄笑い |
3p |
減滅渡 |
輝きて川面を渡る子らの声 |
4p |
虚生 |
夏めくや素足のてかり眉ひそめ |
0p |
馬笑 |
菖蒲打つ逢魔が時の道しるべ |
0p |
作者 |
川柳 |
ポイント |
さん太 |
マンモスも解凍される人いきれ |
5p |
ゝ助 |
ケアなどはノーサンキューの心かな |
1p |
攻 |
どこにでも詰め放題三連休 |
0p |
呈茶 |
JRお詫び会見超過密 |
7p |
ポスト |
最下位の白黒つける交流戦 |
3p |
南朝 |
八人でファミレス注文八通り |
2p |
初音 |
無難より気合と鏡に言い訳し |
3p |
虚生 |
あれあれにそれそれと答えてうなずくボケ夫婦 |
0p |
三代 |
子供の日しょうぶパンツでいざ行かん |
6p |
紫蝶 |
いぶかしく筍ほおばるエトランゼ |
6p |
和音 |
留守宅に届ける照れ屋のカーネーション |
3p |
のゝ字 |
気が付けば過ぎる車窓に降りる駅 |
12p |
減滅渡 |
聴こえない見えない知らない懇親会 |
4p |
馬笑 |
ボーリングガーター出すなとそっと投げ |
1p |
今回は「も」の使い方について熱く論議が交わされました。
さん太さんの俳句の中の「線路脇にも」の「も」は言葉をぼかす要素が含まれているので、なるべくなら「も」は使わない方がいいという会長のお言葉。
「線路脇には」となると確かに花の咲いている場所が限定されます。
・・・だから句の意味が強まるということでしょうか?
その後ポスト君の「割れたガラスも」南朝さんの「つつじも」の「も」についてさらに論議がヒートアップ!なんだか変な方向へ流れて行きました。
某市役所勤務の紫蝶さんの句は課長から部長へ出世し、喜びを噛み締める句なんですよ。
部長さんは個室に入れられるので席から外が見えるんですって、いわゆる「窓際」に追いやられたという句ではないんですよ。おめでとうございます。
今回残念ながら点数が入らなかった虚生さん。川柳はかなり字余りですよ。
「あれあれにそれそれとうなずく夫婦かな」これで夫婦のボケてる様子がわかるよ、と会長のお言葉。
作者 |
地口(だじゃれ) |
ポイント |
のゝ字 |
回転武士 |
0p |
虚生 |
倦怠期ツライドチキン |
0p |
減滅渡 |
指導・有効・寝技で一本 |
7p |
さん太 |
和紙の里、オーバーラン村 |
0p |
南朝 |
頼朝悪いとも言えない |
2p |
紫蝶 |
JR服血山線 |
0p |
初音 |
麦乾燥 |
1p |
攻 |
身共の非 |
3p |
のゝ字 |
JALネ、お気をつけて |
2p |
三代 |
踊れ、あフィーゴ |
0p |
和音 |
海変山変 |
2p |
呈茶 |
JR地獄表、ダイヤ返せい |
0p |
紫蝶 |
楽転 |
0p |
南朝 |
い平家ネエチャン源氏ハツラツ |
0p |
減滅渡 |
ロンパリ泥棒 |
0p |
三代 |
教育的獅童 |
1p |
攻 |
銭湯は水食うよど暇でも |
0p |
和音 |
ぶら下がり倦怠期 |
9p |
虚生 |
善意ある?西日本、否銭あるだけの西日本 |
0p |
さん太 |
自衛あ〜る西日本の置き石説 |
0p |
のゝ字 |
三社祭りは汗クサ |
6p |
馬笑 |
嫁遠出今のうち |
15p |
みんなダジャレが苦しいゾ!
要解説作品を解説いたしますと減滅渡さんのは「獅童・結子・寝技で一本」という意味
ロンパリ泥棒はドンペリ泥棒なんだって。
攻君のは「線路は続く〜よどーこまでも〜♪」
南朝さんは「イケイケネエチャン元気ハツラツ」
他JRネタたくさん出ましたがポイント入らず。
馬笑さんのオーソドックスなダジャレにポイントが集りました。
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